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日本人にとって、外国語学習で一番苦手と思われるのは、「ヒアリング」ではないでしょうか。ヒアリングに特化したマンツーマンの英会話教室も充実しています。
日本語は他の言語とはあまり共通点がない、世界的にも独自の発展をしてきた言語との説があります。欧米や中東、中南米など世界各地を見ても、隣の国同士でまったく言葉が通じない、聞き取りすらできないという地域は珍しいようです。しかし日本、韓国、中国という東アジア地域ではお互いがほぼ理解できない文法体系や語彙、発音の言葉になっています。
このためか、日本人が外国語を学ぶ際には、まず「聞き取り」に苦労することが多いといえるのではないでしょうか。
どんな言語でも、おおむね最初の頃は「早すぎて聞き取れない」と感じるものです。しかしある研究によれば、どの言語でも、同じ意味合いを表現するスピードはおおむね一致するとのことです(だから映画の吹き替えも可能だといえるのでしょう)。
私が学生時代、このヒアリング力を克服するために行ってきた学習法をご紹介します。先生はその言葉を母国語とする外国人でしたが、まったく初心者である私たちに対して、最初の授業から話すスピードはナチュラルで、よくある語学教材のようにゆっくり、一語一語はっきり話す、ということはまったくありませんでした。
先生はある程度しゃべり終わると、その内容に関して突然同じスピードで質問を投げかけてきます。このため聞き取る方は必死でした。
予習してないととても授業についていけません。そのために、その日先生が話す内容を事前に録音してもらい、そのテープを繰り返し聞きます。そしていわゆる「テープの全文書き起こし」をしてみます。
授業では「聞き取り作文」と称していましたが、とにかく何十回も同じフレーズを聞き、一語句ずつ書き出していきます。どうしても聞き取れない部分もありますが、辞書なども使って何とか前後の関係から類推し、文章を完成させていくのです。
この作業をひたすら地道に繰り返していくことで、徐々にスピードにも慣れ、言葉を「塊」で聞き取れるようになりました。そして一年ほどたつころには、先生の生授業の際も、スムーズにやり取りが可能になっていくわけです。
要点としては、聞き取り、書き取りはやはり「慣れ」が一番重要だと言うこと。語学上達に早道はないということを学んだエピソードです。