私は今まで、高校、大学と英語専門で来たこと、留学経験が2度あることから、英語から日本語、日本語から英語への翻訳は多少なりともやってきました。留学後には、現地で知り合った日本語を学んでいる友達から、レポートの添削をしてほしいとSNS経由で宿題を手伝ったこともあります。
今は教育関係で働いているのですが、そこでしみじみ思うのは、日本人が日本語で考え、それを英語にする時にどうしても日本語意識が入ってしまうということです。私はどちらかというと意訳の方が得意です。ですが、日本の英語教育は直訳に沿った正しい形を好みます。普段会話で使う英語は意訳になるので、私としてはここのギャップは大きいと感じます。翻訳してみて、明らかに日本人は言わないであろうへんてこりんな文章でも、模範解答としてはOKとなるのです。ここを良しとしなければいけないのは心苦しいところですね。日本人が英語を嫌いになる、苦手になるのは、模範解答があまりに堅苦しいからではないでしょうか。もっとネイティブ英語が学べる機会が必要です。
英語を日本語に翻訳する時には、私はできるだけ自然な訳になります。そうしてくださいと言われるまでもなく、そうなってしかるべきだと思っています。私の好きな本にハリーポッターがありますが、あれでハーマイオニーが「おだまり」と和訳されていたのには幻滅しました。だって、ティーンエイジャーがそんなことは言いませんもん。翻訳者の勝手な解釈によって一人称を変えられるのも納得がいかない派です。勝手に吾輩キャラになっていたり俺様と名乗っていたりすると、「ああ、伝わらなかったな」と残念に思ってしまいます。だからこそ、他言語は訳されたものを読んだり見たりするのではなく、その言語で楽しまなければ思っているほど意味は伝わっていないと思います。半分ほど損をしていることもあると思うので、私も英語だけでなく他の言語もできたらなと思います。留学中にドイツ語とスペイン語をかじりましたが、もう忘れてしまいました。