翻訳業をしていての苦労と感じたことについて

私は子供の頃から英語と中国語のレッスンをしており、今は翻訳の仕事に就いています。
翻訳業界の仕事はたくさんありますが、最近では、文芸分野の仕事がとても減っていると思います。出版業界が不況であり、本が売れないので、文芸分野の仕事がほとんどありません。
このため、本の英訳や日本語訳などをしたいという方は多いですが、そういった仕事を請け負うのはとても困難となっています。このため、翻訳業をしたい場合には、実務翻訳が出来るかどうかなどが重要となります。
こちらの実務翻訳についてですが、医療分野、特許分野などの専門性の高い分野の翻訳の場合、しっかりとした知識が必要ということもありますので、非常にレベルが高くなっています。出来る人材が不足しているので、かなり単価は安定してます。このため、年収1千万円以上の方も多いといわれています。
翻訳業界は以前までは給料が高いというイメージもありますが、ここ数年では、その単価が下がってきているといえるでしょう。
クラウドソーシングサイトなど、低単価の案件も多いですので、安い金額でも翻訳をしたい方も多いです。このため、稼げる方は稼げるのですが、稼げない人の場合には、お小遣い稼ぎ程度にしか儲からないということもあります。
また、翻訳業界の仕事で、稼ぐためには、やはり翻訳のスピードが重要だと思います。もちろん、その能力だったり、翻訳の正確性というのは必ず必要となりますが、翻訳スピードが遅ければ、それだけ作業数が少なくなってしまいますので、稼げなくなってしまいます。
企業で翻訳業として正社員として働いている方以外は、出来高制の仕事となっています。このため、正確性はもちろんですが、どれだけスピーディーに案件をこなすことができるかというのが重要となってきます。
翻訳の仕事は、このように、最近では、実務分野の仕事が主となっていて、さらに専門性が高くなければ、単価は下がってきている傾向にあります。このため、年収を上げる場合には、常に勉強をし続けなければならない仕事だと思います。