通訳で大変なこととは?

通訳の仕事には大変なことがたくさんあります。まずは、ビジネスの現場で通訳を行う際には、通訳をするためには、もちろん語学力が必要となります。しかし、ただ語学力があるというだけでは通訳がなりたたないということが、働いてみると分かります。通訳の仕事は奥が深くただ単に語学力があり、単純に通訳するというだけでは成り立たないのです。

私は英語をしっかり勉強したくて、通訳養成のシステムを取り入れている英語学校に1年間通いました。通訳を目指す気は全くなかったものの、通訳養成システムによる英語学習方法はとても参考になりました。
授業の中で印象的だったのは、数行の英文を渡されて、辞書を使わずその場ですぐに和訳するというものです。私のレベルの英語だと、当然ながら、わからない単語も混じっていて、全文をきちんと訳すことはできないのですが、「わからない部分があることを相手に気づかれないように訳してください」と言われ、通訳の秘訣を知ったような気がしました。

実際に通訳をするとなると、話すよりも、英語を聞き取る方が大変です。聞き取れなかったからといって、もう一度言って下さいと頼むわけにもいかないし、わかりませんでした、と正直に伝えると信用を失ってしまいます。
全文を細かく訳するより、要点をしっかり押さえて訳した方がわかりやすくもなります。わからない部分が重要な個所でないのなら、敢えて飛ばしてしまうのも通訳の方法の一つだと思いました。

たとえば、通訳をする際には、正しい日本語力などが必要となります。語彙が多くなければ、通訳をする際に相手に伝わらないことも多いですし、適切な言葉で説明をする事が出来ないシーンもたくさんあります。
また、ビジネスで通訳をする際には、常識なども求められるといえるでしょう。いくら通訳が得意でも日本語が不得意な場合には成り立ちませんし、常識がなければ、失礼な応対をしてしまい、クレームに繋がってしまうことにもなります。

また、場合によっては、専門知識だったり、専門用語も知っておく必要があります。このため、日々勉強が必要となるのです。